2.1 DXR 140 の運搬


DXR user guide - Transport DXR 140

DXR 140 は、1t未満(ツール含まず)とシリーズ最小の解体ロボットです。作業の前に、運搬車輌が DXR 140の重量に対応していることをご確認ください。

スロープを使用した積込みと荷下ろし
  • スロープがベルト等で車輌にしっかり固定されていることを確認します。またスロープの上に滑りの原因となるものがないことを確認します。
  • 運搬に使用される車輌は、途中で動かないようしっかりと固定しましょう。


車輌に積載される際の機械の向き
  • 移送中に急ブレーキ等で機械が動かないよう荷締めベルト等でしっかりと固定します。
  • アーム部分は可能な限りコンパクトに折りたたみ、低い位置にセットします。可能であればアウトリガーを広げます。


安全な積込み
  • 荷締めベルト等で機械が動かないようしっかりと固定します。
  • ツールとその他機材は必ず分けて積込み、それぞれを固定します。
  • 移送中も積荷の移動や偏りがないか定期的に確認します。

2.2 DXR 200-300 シリーズの運搬


DXR user guide - Transport DXR 200-300 series

DXR 200 および 300 シリーズの運搬には、平床式トラックなどを使用します。スロープ等がない場合は、「クレーン等を用いた玉掛け作業」を参照して吊り上げ方法を確認してください。

スロープを使用した積込みと荷下ろし
  • スロープがベルト等で車輌にしっかり固定されていることを確認します。またスロープの上に滑りの原因となるものがないことを確認します。
  • 運搬に使用される車輌は、途中で動かないようしっかりと固定しましょう。

車輌に積載される際の機械の向き
  • 移送中に急ブレーキ等で機械が動かないよう荷締めベルト等でしっかりと固定します。
  • アーム部分は可能な限りコンパクトに折りたたみ、低い位置にセットします。可能であればアウトリガーを広げます。

安全な積込み
  • 荷締めベルト等で機械が動かないようしっかりと固定します。
  • ツールとその他機材は必ず分けて積込み、それぞれを固定します。
  • 移送中も積荷の移動や偏りがないか定期的に確認します。

2.3 クレーン等を用いた玉掛作業


機械を吊り上げる前に、危険エリアを特定して吊り上げ時に誰も立ち入らないことを確認しましょう。

許可を受けたリフト装置を使用し、重量部品をしっかり固定して吊り上げます。また各部品が吊り上げ中に動いたり、落下することがないよう荷締めベルト等を活用して固定しましょう。

  • ツールを取り外します。
  • アーム可能な限り小さく折りたたみます。重心を機械の重心にできるだけ近づけます。
  • ベルトスリングやロープなどは、機械にあるすべてのリフティングポイントに取り付ける必要があります。
  • ゆっくり慎重に吊り上げます。リフト装置に傾きがなく安定した状態であることを確認します。機械が傾き始めた場合は、別のリフト装置を使用するか、アームの形状を変えるなどで対処します。 
  • 吊り上げる際は部品が押しつぶされたり破損しないように、また機械が周囲のものに当たらないよう細心の注意を払います。

2.4 防護服


防護服
私たちは日々機械の安全性を追求しています。さらに安全を確実なものにするために正しい防護服で作業しましょう。
 
防護装具:
  • 体にフィットした、可動域を制限しない作業服
  • 滑り止めがついた安全靴
  • 防護グローブ
  • 飛来・落下物用ヘルメット
  • イヤマフ
  • 防護メガネ、バイザー
  • 防塵マスク

2.5 安全な作業エリア


本機械を使用する際に危険エリア(RISK AREA)を把握しておくことは、作業を安全に行ううえで最も重要なことです。

作業中は、危険エリアには決して人を立ち入らせないでください。オペレーターも立ち入ることはできません。危険エリアは解体の対象、範囲、解体方法、足元の状況などのさまざまな要素によって異なります。

安全への正しい理解を

動画を見て安全エリアを認識し、危険エリアを常に把握するよう心がけましょう。

作業を始める前に想定される危険を把握しておきましょう。作業が進むにつれ現場の状況も変化する場合は、改めて危険エリアの検証を行いましょう。

2.6 始動前の点検リスト


作業を開始する前の点検事項を説明します。点検を入念に行うことで事故を未然に防ぎましょう。

開始する前に
  • 本機が運搬中に破損していないことを確認します。
  • 本機の安全機能が損なわれていないことと、緊急停止ボタンがリセットされていることを確認します。
  • 電源コードおよびケーブルに異常がなく、使用するサイズが正しいか確認します。詳細についてはPower ガイドを参照してください。
  • 本機のメインスイッチをオンにします。

リモコンの起動
  • スイッチを ON 位置(I)にします。リモートコントロールのライトは、機器を検索中の間は短い間隔で青く点滅します。長い間隔で点滅するとスタンバイモードになります。

電動モーターの始動
  • 電動モーターは、リモコンのスタートボタンを押して始動します。

2.7 適正な電源を確保する



電源

正常に機械を稼働するには、正しい容量の発電機による安定した電力の供給が必要です。

 

ヒューズ

発電機では、モーター、接続ケーブル、ケーブル導体に応じた適切なヒューズを必ず使用してください。技術資料の「主接続の設定値一覧」でモーターに適したヒューズを確認することができます。 Softstartを標準装備しており、始動時の電流を抑えるため基本的にどのヒューズでも適合します。ヒューズの飛びが頻発する場合は、電気システムもしくは接続されている機械に不具合がある可能性があります。不具合の箇所を復旧してから、機械を再起動してください。

 

電源ケーブル

三相の電源ケーブルを使います。正しいケーブル規格については、技術資料「主接続の設定値一覧」を参照してください。

 

発電機の使用法

使用するケーブルの長さや仕様は、発電機の容量によって異なります。数多くの発電機があるため、事前にDXRとの互換性を確認しておきましょう。

2.8 リモコン機能の基本


基本動作

カラーディスプレイ搭載のジョイスティック式リモコンです。直感的に操作ができるよう工夫されているので初心者でも操作が容易です。オペレーターの習熟度に合わせて基本~高度な操作をリモコンひとつでコントロールすることができます。

人間工学を取り入れて設計されたハーネスは、長時間にわたる操作でも疲れにくいデザインです。リモコンの角度調整、リモコン着脱も可能です。

 

リモコンのロック解除
  • 3秒以上操作がない場合、自動的にアイドリングモードになります。このモードでは、油圧オイルがタンクに注入されるのみで、シリンダーに圧力はかかりません。
  • アイドリング後に操作を再開するには、右側のジョイスティックの左ボタンを押して作業モードにします。リモコンのLEDランプは青い光が点灯します。