4.1 基本操作


4.2 パイプ切断の種類(水平または垂直)


カッティング技術

ここでは、水平と垂直の切断方法やパイプの切断方法をご紹介します。右の動画か、下にある指示をご覧ください。

水平カット:

  1. まず、カットする箇所にマークを付けます。
  2. 水平のカットは、最初に 2 cm ほどの深さにガイドカットをします。左から右へ、カッティングラインがはっきり見えるようにカットします。
  3. その後で、ステップカットで深さ 5 cm ずつカットしていきます。

垂直カット:

  1. 垂直のカットは、最初に 2 cm ほどの深さにガイドカットをします。下から上へ、カッティングラインがはっきり見えるようにカットします。
  2. その後で、ステップカットで深さ 5 cm ずつカットしていきます。上から下へとカットします。最良の切削性能が得られるようにフルスピードを維持します。

パイプ切断:

パイプの切断は次の 3 ステップで行います。
  1. まず、上側からカットを始めます。
  2. そしてパイプの片側を上から下へとカットします。
  3. 反対側に移り、上から下に残りの部分をカットします。

4.3 湿式切断


可能であれば、湿式での作業をお勧めします。オペレーターだけでなく、周辺環境や機械のためにも湿式切断を推奨しています。

4.4 乾式切断


乾式カッターの使用は短時間にとどめることが推奨されます。乾式カッターのダイヤモンドブレードは、過熱による損傷を防ぐために随時冷却が必要になります。
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4.5 キックバック & ピンチング


キックバックや挟み込みの危険を最小限に

危険事項として、切断時の「キックバック」や「挟み込み」があります。 いずれも誤った扱いによるもので、発生した場合には大怪我や時には命を落とす可能性があります。動画や手順書で「キックバック」や「挟み込み」について知ることで危険を最小限にとどめましょう。

  1. 絶対にブレードの上部 1/4 のところ(キックバックゾーン)を使用して切断しないでください。
  2. ブレードのキックバックゾーンを使用して切断すると、クライミングキックバックが発生する可能性があります。
  3. 地面の上でブロックやパイプを切断する場合は、材料が適切に支持されていて、切断中に動いたり転がらないことを確認してください。また、正しい位置にカッターを配置して、ブレードが挟まらないようにしてください。
  4. 切断面が閉じてブレードが挟まると、非常に大きい反力が発生して本機を制御できなくなる可能性があります。
  5. 既存の切断部にブレードを入れるときは、注意してください。ブレードをまっすぐに挿入しないと、ブレードが挟まれてキックバックが発生する可能性があります。

4.6 ブレードのトラブル&目立て方法


ブレードの不具合の原因は、ブレード選定が正しくない場合、使用方法によるもの、また機械の故障が考えられます。代表的な不具合の例は下記のとおりです。
Trouble shooting

緩み

考えられる要因:切断躯体に対してボンドが硬すぎる、もしくは回転数が適切でない。対処: ブレードの変更

Trouble shooting

ひび割れしたセグメント。

考えられる原因:切断する材質に対してブレードが硬すぎるか、切断スピードが速すぎます。対処方法: ブレードの変更

ひび割れたセンタープレート。

考えられる原因:カット圧が高すぎるか、給水が不足してブレードが過熱しました。対処方法: ブレードの変更

Trouble shooting

偏心

考えられる要因:切断躯体に対してブレードのボンドが硬すぎる、もしくはベアリングが摩耗している。解決策:ブレードを変更する。

艶がある

考えられる原因:十分な圧力を加えずにブレードを切断対象の材料に押し当てた。’対処方法: ブレードの目立てを行う。

目立て

ダイヤモンドブレードは、フィード圧が適切でなかったり、強化鉄筋コンクリートなどの材料を切断したりすると、鋭さが失われます。ブレードの目立てを行うには、砂岩やれんがのような柔らかい物質を切断してください。
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